トレーニング指導者が指摘!アルコールは筋肥大に99%メリットなし
飲酒ってトレーニングには悪いですか?
トレーニング期間中は飲まない方が良い?
このような声にお答えします。
本記事では、アルコールと筋トレの関係性について紹介します。
本記事を読むと、アルコールはトレーニングに良いのか知ることが出来ます。
トレーニングをしている方には、お酒が好きな方も少なくないと思います。そのような方は、飲まない方良いのでは?と悩みを持つことも多いはずです。しかし、飲まないことがストレスになることもあるので、アルコールが筋肉に与える影響について十分理解したうえで、適度に飲むよう心掛けることが大切です。
アルコールとは
アルコールは、ストレスがかかる社会や人間関係の中で、気分転換として飲む方も多いです。しかし、過剰に飲むことで、アルコール性肝障害を患い、肝臓機能の低下が起こる事があります。肝疾患は、厚生労働省の報告でも、死因として上位にランクインしています。
(引用:https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/suii09/deth8.html)
これより、アルコールが肝臓に多大な負担をかけていることが分かります。
アルコールは太らない?
アルコールを飲んでもエンプティーカロリーなので太らないと聞いたことはありますか?
それは大きな間違いす。
肝臓には中性脂肪が貯蔵されていますが、肝障害を引き起こすと通常よりも多くの中性脂肪が貯蔵されます。この状態を『脂肪肝』と言います。この状態は、体型にあらわれなくとも、内蔵型の肥満にあたります。さらに、脂肪肝を引き起こすと、血中にも脂肪が流れ、高脂血症や動脈硬化の要因となりますので、注意が必要です。
アルコールとタンパク質の同時摂取
肝臓は、タンパク質の合成や貯蔵に関わり、身体の組織(筋肉など)を作る成分として使われます。アルコールを飲んだ場合、アルコール成分が肝臓で分解されるため、例えば、同時にプロテインによるタンパク質摂取をした場合、体脂肪として一時的に貯蔵されます。そして、体脂肪として貯蔵されたタンパク質は、後にエネルギーとして使われます。
このため、トレーニング期間の飲酒は問題ありません。しかし、過飲は肝疾患の原因となるため注意が必要です。
アルコールは筋肥大にメリット無し?
アルコールを飲むことで、下記のような影響が言われています。
テストステロンの分泌低下
テストステロンは、別名男性ホルモンと呼ばれます。このホルモンは、筋肉の増大、骨格形成などに関わります。飲酒するとテストステロンの分泌低下が言われています。これは、飲酒の有無により分類した時の報告です。
テストステロンは、脳の直下にある下垂体から指令を出して、95%が精巣、5%が副腎から作られて血中へ流れます。そして、各器官へ流れて代謝されます。
アルコールを日常的に飲酒することで、肝機能が低下することは分かっていますが、テストステロンの分泌量との関係は、身体の仕組み上、異なります。
そのため、アルコール飲酒=テストステロンの分泌低下の可能性は考えにくいです。
コルチゾールの分泌促進
コルチゾールは、ストレスがかかると分泌されて、筋肉を分解する役割があることで知られています。
アルコールを飲むと、肝臓が成分を分解するために働きます。そのため、身体に多大なストレスとなります。ストレスがかかるとコルチゾールが分泌されるため、筋肉は分解されます。そのため、過剰に飲むほど、肝臓が過多に働くため、筋肉の分解は促進されます。
過剰な飲酒は、肝機能の低下に限らず、コルチゾールホルモンの分泌も多くなってしまうため注意が必要です。
超回復を逃す?
超回復は、筋肥大をするうえで大切な身体の仕組みです。トレーニングによりダメージを受けた筋肉は、修復と強化をします。効果的に肥大する期間を超回復と呼び、トレーニング後、2~3日(48~72時間)かけて起こるとされています。
アルコールを飲むことで、タンパク質を摂取しても、一時的に体脂肪として貯蔵され、後回しになります。しかし、超回復する期間は限定されています。
これより、アルコールは、超回復の期間を逃すため、注意が必要です。
まとめ
飲酒は、肝臓の機能低下やコルチゾールホルモンの分泌過多につながるため、過飲は注意が必要です。また、トレーニング後の超回復は効果的に筋肥大するうえで大切な期間です。そのため、トレーニング後の飲酒は避けた方が良いと思います。