トレーニングの情報を0から集めてみた

トレーニングの情報を0から集めてみた結果の成れの果て

《体験談》10年たっても自転車に乗れる理由はマッスルメモリーです

スポンサーリンク

《体験談》10年たっても自転車に乗れる理由はマッスルメモリー

たく
たく

マッスルメモリーって何ですか?

あみ
あみ

マッスルメモリーのことをもっと知りたいです。

 

このような声にお答えします。

 

 

 
本記事の著者
この記事を書いているYujiは、国家医療資格を持つトレーナーです。アスリートのコンディショニングやトレーニングを担当し、10,000件を超える症例経験を持っています。

 

 

本記事では、マッスルメモリーについてを紹介します。

 

本記事を読むと、マッスルメモリーを知ることができます。

 

マッスルメモリーとは

マッスルメモリー

ひさしぶりにトレーニングすると意外と重量を持ち上げられたという経験はありませんか?他にも、自転車は久々に乗っても、すぐに乗りこなすことが出来ていませんか?

 

それは『マッスルメモリー』が関係しているかもしれません。

 

レーニングは、筋肉を強化するだけでなく神経も同時に刺激します。一度刺激を受けた記憶は、簡単には忘れません。これらはエピジェネティックというカラダの仕組みが関与していると言われています。

Yuji
Yuji

ではエピジェネティックについて解説します。

 

エピジェネティックとは

エピジェネティックとは

カラダは筋肉だけでなく、骨や皮膚、内臓など多くの組織で構成されています。どの組織も同じ遺伝情報を持っているにも関わらず、筋肉や皮膚などの別組織に分かれるのは、遺伝子構造に目印があるからです。例えば、鳥という目印があったとするなら、豚は作れないということです。エピジェネティクスが、この目印をもとに遺伝子を振り分けています。この振り分けがあるからこそ、皮膚から筋肉が生まれない仕組みになっているわけです。この目印をオンにしたりオフにすることで、組織を生成するかどうか決められるわけです。このスイッチは、専門的な用語で話をするとDNAメチル化と脱メチル化により、スイッチのオンオフが行われています。一部の報告では、過去にトレーニングの経験があると、久しぶりにトレーニングした時にスイッチが同時に刺激されるので、ブランクがあっても、このスイッチが入ることで筋肥大しやすくなるとされています。

 

 

論文

論文

Human Skeletal Muscle Possesses an Epigenetic Memory of Hypertrophy

レーニング経験のない一般健常男性8名(平均年齢27.6±2.4歳)

1.7週間(3回/週)のウェイトトレーニングを実施。

2.7週間のトレーニング休養期間

3.再び7週間(3回/週)のウェイトトレーニング

4.DEXA法による骨密度検査、Biodexを使って大腿四頭筋の筋力測定、遺伝子の変化を測定するための筋肉生検(外側広筋)、除脂肪体重測定を実施。

研究によると7週間の休養期間では、トレーニング前の値まで戻りましたが、休養期間後に実施した7週間のトレーニングで様々な結果が報告されています。

被験者たちの筋肉が最初の7週間より除脂肪体重が、12.4±1.3%有意な増加が見られました。さらに、最初のトレーニング時と比べると5.9±1.0%増加することが分かりました。等尺性ピークトルクでは18±3.6%大幅に増加し、エピジェネティックでは、メチル化に関わる数が増加していることが明らかとなっています。

これより、スイッチであるメチル化がトレーニングにより刺激を受けることで、マッスルメモリーの存在が証明されています。

(引用:https://wired.jp/2018/03/11/muscle-memory/

 

 

ボディビルダー石井直方先生によると

ボディビルダー石井直方先生

実は筋線維の核そのものが増えることが確定したのは、ここ2年ほどの話です。そしてヒトの場合、その核は筋トレをやめて筋線維が細くなってしまっても、10年前後は残り続けるのではないかと考えられています。これは「マッスルメモリー」といわれるメカニズム。一度しっかり筋肉をつけておけば、10年先までその記憶が残っていて、トレーニングを再開したときに通常よりも早く筋肥大が起こるようになります。これも、筋線維再生系の新たな役割として注目されています。

(引用:https://gooday.nikkei.co.jp/atcl/column/15/040200001/030700047/?P=2

 

 

私の体験談

レビュー

たく
たく

マッスルメモリーってアスリートだけじゃないんですか?

 

Yuji
Yuji

そんなことはありません。一般の方も以前のトレーニング経験があれば、すぐに呼び起こすことができます。

 

例えば、トレーニング経験がない方が、ベンチプレスを行う際、40kgを上げるのは大変だと思います。しかし、トレーニング経験があると、上達も早く、ドンドン重いウェイトにチャレンジができるので、カラダの戻りも早いです。実は、これはすべて私の体験談なんです。過去にトレーニング経験があるからこそ、フォームや力を入れるコツを知っていたので、成果もすぐに出ました。

このような体験をしている私は、科学的に証明されている、エピジェネティックの他に、フォームが強く関係しているのではないかと考えています。初心者の方は、ベンチプレスの挙げ方を知らないはずです。しかし、過去にベンチプレスの経験があれば、腕だけではなく、カラダ全体を使ってウェイトを挙げることを覚えているので、大きい筋肉を中心に、効率的に刺激できるはずです。これはスポーツにも同様の事が言えます。テニスの経験者が久しぶりにラケットを握ってボールを打つ時に、カラダはフォームを覚えているので、綺麗に打ち返すことができます。これが、初心者となると、ボールの打ち方が分からないため、綺麗に打ち返すまでに時間がかかります。

Yuji
Yuji

こうした経験は誰にでもあるのではないでしょうか?

なので私は、多くの経験をして沢山のメモリーをカラダに記憶させておくことが重要だと考えています。

 

 

まとめ

マッスルメモリーは、期間が空いてもトレーニングをすることで、カラダが戻ることを意味しています。重量に伸び悩んだ時に、あえてトレーニングをしない期間を作ることも、カラダに刺激を入れる意味では大切なのかもしれません。