
球速をアップしたい!

身体大きくすれば球速は上がる?
このような声にお答えします。
本記事では、プロ野球で話題のドライブラインベースボールを詳しく解説します。
本記事を読むと、ドライブラインベースボールが発信している最先端のアプローチ法を理解できます。
ドライブラインベースボールとは
球速がアップすることで話題の、シアトルに拠点をおくドライブラインベースボールです。ドライブラインベースボールは、2012年にカイル・ボディーさんにより創設されました。
カイル・ボディーさんは、セキュリティーの検証に関する会社や、マイクロソフト社、データ分析をする会社で仕事をしました。
データを扱うことを得意にしていたカイル・ボディーさんは、メジャーチームアスレチックスGMのセイバーメトリクス手法に関する雑誌に触発され、選手を育成する手法と研究を開始しました。
その後、2008年にドライブライン・メカニクス理論を発信開始
高速度カメラや筋電測定機器、床反力測定器(フォースプレート)等の最先端機器を備えた研究所を創設します。
そこで、体重の増減が球速をアップにすることに大きな影響を及ぼしていることを発見しました。
2012年ドライブラインを創設しました。
現在、メジャーリーガーや日本のプロ野球選手が続々と足を運ぶ研究所となっています。
プロ野球選手の導入状況
ドライブラインベースボールは、球団が招くだけでなく、選手個人が学びにシアトルへ向かうことで、非常に話題になりました。
DeNAの中川虎大投手(20)が27日、球団を通じ、英語の勉強に取り組んでいることを明かした。
昨年7月に支配下選手登録を結び、1軍デビューを果たした3年目右腕。昨季は3試合登板し、0勝1敗でシーズンを終えると、オフには飛躍を期待され、米・シアトルのトレーニング施設「ドライブラインベースボール」に派遣された。その際「自分の英語能力が低いと痛感した」そうで、外出禁止が続く現在「スキルアップのため通訳の方に教わったり、教材を購入して勉強を始めました」という。
(引用:DeNA中川虎大は英語を勉強中、オフの渡米で「英語能力が低いと痛感した」)
宮崎市内で行われているソフトバンクの秋季キャンプ。そこで今季、新たに取り入れられた試みが、アメリカのシアトルにあるトレーニング施設「ドライブライン・ベースボール」のスタッフを招いてのデータ測定と解析だった。室内練習場とブルペン内に専用機材が持ち込まれ、選手たちの様々なデータを取得。これをもとに選手個々の特徴や長所などのフィードバックが行われた。
(引用:鷹が招いた「ドライブライン」とは? 来日スタッフを直撃「真砂には凄い才能がある」)
ドライブラインベースボールの研究
最先端の理論の研究を紹介します。
✔対象
・38名の野球投手群vsコントロール群✔方法
・野球投手群は、56g~896gのボールを使用
・コントロール群は140gのボールを使用内容:週3回のプログラムを6週間にわたり実施
測定項目:球速、肩と肘の可動域、肘の内反トルク、肩回転速度✔結果
コントロール群に比べ、球速は3.3%アップしました。
しかし、球速がアップする一方で、肩関節外旋可動域は増加し負傷率も増加しました。(引用:Effect of a 6-Week Weighted Baseball Throwing Program on Pitch Velocity, Pitching Arm Biomechanics, Passive Range of Motion, and Injury Rates Michael M. Reinold, PT, DPT, SCS, ATC, CSCS,*† Leonard C. Macrina, MSPT, SCS, CSCS,† Glenn S. Fleisig, PhD,‡ Kyle Aune, MPH,‡ and James R. Andrews, MD§||)
メディアでは、トレーニングばかりがフォーカスされますが、ドライブラインベースボールも、この結果を踏まえて、トレーニングだけでなく、コンディショニングにも、取り組んでいます。ドライブライントレーニングを取り入れる場合は、肩関節や肘関節のストレッチを入念にいれて可動域を広げ、筋発揮できる状態を作ってから行いましょう!
自宅で出来るドライブラインアイテム
ドライブラインベースボールを受けるにはシアトルへ飛んで指導料を支払う必要があります。しかし、そこまで精密ではなくとも、自宅でドライブライントレーニングを実践できるアイテムがあります。
ドライブラインボール
投げ込む方にオススメ
レザータイプとは異なり、耐久度が高いボールです。
まとめ
ドライブラインベースボールは、球速をアップする素晴らしいプログラムです。しかし、負傷率も上がる傾向にあるので、ストレッチを十分に取り入れましょう。