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危険!反ると腰が痛いと7年間悩んでいたら腰痛じゃなかった話

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危険!反ると腰が痛いと7年間悩んでいたら腰痛じゃなかった話

たく
たく

腰痛は湿布貼っておけば治るんじゃないの?

あみ
あみ

ただの腰痛じゃないことがあるんですか?

 

このような声にお答えします。

 

 

 
本記事の著者
この記事を書いているYujiは、国家医療資格を持つトレーナーです。アスリートのコンディショニングやトレーニングを担当し、10,000件を超える症例経験を持っています。

 

 

本記事では、7年間腰痛に悩んだ相談者のお話を紹介します。

 

本記事を読むと、反ると腰が痛い場合の原因や施術内容が分かります。

 

腰痛とは

腰痛とは

腰痛とは、腰に痛みを訴える症状のことを指します。年齢の幅も、若者から高齢者まで広く、その原因がほとんど分かっていません。どれくらい腰痛の原因が分かっているかと言うと、全体の15%と言われています。原因が明らかな腰痛は、一般的に『特異的腰痛』と呼ばれています。しかし、特異的腰痛が判断できずに、ただの腰部の痛みと思い長年過ごしてきた方も多く、そのほとんどが痛みと付き合いながら日常を過ごしています。

今回は、長い期間にわたり腰部の痛みに悩まされた相談者の話を記事にしましたので、最後までお読み頂ければ嬉しいです。

 

Bさんの相談内容

Bさんの相談内容

今回の相談者は17歳の女子高生です。

 

Bさん
Bさん

中学生の頃から腰が痛くて、ずっと悩んでいました。常に湿布を貼っていましたが、冬場は座るのもしんどい時が多々あり、腰のマッサージは欠かせまでした。水泳の大会にも腰を理由に欠場したことがあります。

 

最初、お話をうかがった時に頭によぎったのは、原因が明らかである特異的腰痛の可能性が高いなということでした。では、その特異的腰痛とはどんなものを言うのでしょうか。

特異的腰痛とは

特異的腰痛とは

特異的腰痛とは、腰痛のほとんどが原因不明といわれる中で、診察や画像診断(レントゲンやMRI、CT)により原因を明らかにすることができる腰痛です。特異的腰痛に該当する疾患は下記の通りです。

 

 

  1. 腰椎椎間板ヘルニア
  2. 腰椎分離症・すべり症
  3. 腰部脊柱管狭窄症

 

 

 

腰椎椎間板ヘルニアとは

腰椎椎間板ヘルニアとは、腰椎の間に挟まっている椎間板(髄核+線維輪)が破綻して、ゼリー状の髄核が飛び出して、神経を圧迫することで、しびれという症状が脚に走る疾患です。ハンバーガーで例えると、上下のパンを思いっきり圧迫してつぶした時に、間に挟まるバーガーが外に飛び出すようなイメージです。そのため、モモ裏やふくらはぎ等にシビレを感じていれば、腰椎椎間板ヘルニアの疑いがありますので、病院を受診してください。

 

 

腰椎分離症・すべり症

腰椎分離症は、腰にある腰椎という骨が、割れてしまった状態を指します。骨が割れて、前方に滑り込んでいるものは、腰椎すべり症と言います。これは、中学生の頃に、身体を反る運動(腰椎の伸展)を繰り返すことで発生することがあります。特に水泳選手は、バタフライなど身体を反る運動が多いため発生頻度が高いです。症状としては、腰部の痛みであることが多く、高校生になってどうしようもなくなった段階で画像診断をすると、腰痛分離症と診断されるケースがあります。腰椎分離症が発覚しても手術することはありません。基本的は、症状とお付き合いするための治療をすることが多いです。

 

 

腰部脊柱管狭窄症

腰部脊柱管狭窄症とは、神経の通り道である脊柱管が狭くなった状態を指します。一般的には40歳代の方に多く、足のシビレを訴える方が多いです。また、特徴的な症状としては、間欠性跛行です。間欠性跛行とは、シビレが出ても休めば治るを繰り返すことです。

 

 

Bさんの考えられる疾患

Bさんの考えられる疾患

今回Bさんの話を聞いていると、シビレを訴えていないので、腰椎椎間板ヘルニアではないなと感じていました。しかし、水泳選手であり、中学生から腰部の痛みを訴えていることを考えると、腰椎分離症なんじゃないかと判断し、病院へ送りました。Bさんは、病院で診察及び画像診断をして頂き、腰椎分離症と診断されました。では、腰椎分離症と診断されたBさんは、どんな治療をしていくべきなのでしょうか?

 

 

Bさんの施術

Bさんの施術

腰椎分離症は、前述した通り、骨が元の状態に治るわけではありません。そのため、どんな動作で痛みが出るか確認していく必要があります。Bさんは、身体を反る(体幹の伸展)運動で強い痛みを訴えていました。そのため、体幹伸展の動きを拡大すること1点に集中して下記のアプローチをしました。

 

 

  1. 股関節の柔軟性
  2. 頚椎の柔軟性

 

 

特に重要なのが股関節の柔軟性です。股関節は、腰椎とは違い大きく動く関節です。Bさんの股関節は、硬く狭かったので、下記の器具を使ってアプローチしました。

メディアでも大変話題となり、私も愛用しているのがレッグストレッチャーです。股関節は、一度硬くなると、柔らかくなるまで時間がかかります。そのため、強くストレッチできる商品が不可欠です。レッグストレッチャーは、自分で強度の調節が可能で、テレビを見ながらストレッチすることが可能です。股関節が柔らかいと、様々な疾患の予防につながるため、買って得した商品でした。

 

Bさん
Bさん

私もレッグストレッチャーを使ってみると、1回で10-15度股関節が柔らかくなって、腰も随分楽になりました!

 

 

 

 

 

そして、股関節の他に、頚の柔軟性も腰への負担に対する影響が大きいです。例えば、腰を反った時に、頚を後ろに反っていませんか?この動きが制限されていたらどうでしょう?頚が制限されるということは、腰や股関節で、頚の動きを代償しているんです。そのため、頚の柔軟性は重要です。この柔軟性を上げる方法は、ストレッチだけではありません。実は牽引も効果的なんです。医療機関でも、座って頚を牽引する機械で施術することが多々あります。ハンモックタイプで自分の重さを利用するので、非常に楽で使用も簡単なので、多用させて頂いています。

 

 

 

 

 

まとめ

今回相談者であるBさんは、腰痛に長く悩んで、腰椎分離症と分かるまで時間がかかりました。もし、中学生で腰痛が発症したら、医療機関受診のうえ、治療をしましょう。