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テニスしてたら肘の外側が痛くなって悩んだ大学生の4つの治療法

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テニスしてたら肘の外側が痛くなって悩んだ結果、部活を休んだ話

 

たく
たく

肘の外側が痛くなってきたのはなんでですか?

あみ
あみ

治す方法が知りたいんです!

 

このような声にお答えします。

 

本記事では、肘の外側の痛みに関する悩み相談を紹介します。

 

本記事を読むと、肘の外側に痛みがでた方の悩みをどう解決したか分かります。

 

肘痛とは

Aさんの相談内容

肘痛とは、肘の外側や内側などに痛みを訴えることを言います。肘痛は、靱帯や筋肉の炎症を起こすことが多く、主婦やスポーツ選手を中心に発生しています。年末の大掃除で雑巾を絞る際に、肘が痛くなった経験はありませんか?テニスをしていて球を打ったら痛みを訴えた経験はありませんか?それは、筋肉付着部の炎症や靱帯の損傷が原因である可能性があります。

今回は、22歳の男子大学生の悩みを記事にしましたので、最後まで見て頂けたら嬉しいです。

 

 

Aさんの相談内容

Aさんの相談内容

 

今回の相談者は22歳の男子大学生です。

 

Aさん
Aさん

大学では硬式テニス部に所属しています。試合も多くずっと転戦していたのですが、肘の外側が痛くなってきて、冷やしたんですけど、全く痛みが取れなくて困っています。バックハンドストロークでは、痛みが強くて上手く打てないです。。

 

肘の外側に痛みを訴えているので、筋肉付着部の炎症として外側上顆炎、靱帯損傷として外側側副靱帯損傷の可能性を疑うことが出来ます。では、まず筋肉付着部の炎症に関する外側上顆炎について解説します。

 

 

肘外側の疾患

肘外側の疾患

 

外側上顆炎

肘の外側には沢山の筋肉が付着しています。特に筋肉の付着部付近は、繰り返しかかる負荷に弱く炎症を起こすことが多いです。そこで代表的な疾患が『外側上顆炎』です。外側上顆炎とは、主に肘の外側に付着する短橈側手根伸筋の起始部に炎症が起こることで発生します。では、短橈側手根伸筋とは、どんな筋肉なのでしょうか?

 

短橈側手根伸筋

短橈側手根伸筋

起始:上腕骨外側上顆

停止:背面第三中手骨底

神経:橈骨神経

作用:手関節伸展、外転

 

上記の通り、短橈側手根伸筋の起始部は、上腕骨外側上顆と呼ばれる肘の外側から起始します。まさに、この起始部で痛みが生じるのが外側上顆炎です。そして、短橈側手根伸筋の作用に注目すると、手首を動かす働きがあるので、テニスや年末掃除の雑巾絞りなどでは痛めることが多いんです。外側上顆炎は、突発的なケガではなく、繰り返し負担がかかることで痛めます。特に、テニス選手は長時間繰り返しのラリーをするうえ転戦もあり、肘を痛めることが多く、別名『テニス肘』とも呼ばれています。

 

 

外側側副靱帯損傷

外側側副靱帯とは、肘の外側に付着している靱帯で関節の安定性に関わっています。靱帯が断裂すると、関節の安定性が保たれず、不安定感を訴えます。

 

Aさん
Aさん

どんな時に痛めるんですか?

 

外側上顆炎とは違い、転倒した際に手をついたりすると損傷することが多いんです。

 

基本的に人間の肘は少し外側に傾いているため、内側を痛めることが多く、外側側副靱帯は稀な疾患です。

 

 

外側上顆炎と外側側副靱帯損傷の違い

外側上顆炎と外側側副靱帯損傷の違い

 

1.発生の原因

外側上顆炎と外側側副靱帯損傷の大きな違いとしては、発生の原因です。外側上顆炎は、使い過ぎにより発生するため、気づいたら肘の外側が痛かったと訴える方が多いです。一方で、外側側副靱帯損傷は、突発的なケガなので、明確な発生の原因があります。例えば、手をついたというのは代表的な原因になります。そのため、判断基準としてカウンセリング(問診)が非常に大切です。

 

2.検査法

外側上顆炎は、筋肉の付着部の炎症なので、肘を伸ばした状態で椅子を持ち上げると痛みを訴えます。これは、チェアーテストとも呼ばれています。一方で、外側側副靱帯損傷は、断裂による不安定性を訴えるので、上腕を固定して、前腕を内側にストレスをかけると、肘に不安定感を訴えます。これは、内反ストレステストと呼ばれています。

これらの違いにより、外側上顆炎と外側側副靱帯損傷を判断することが出来るんです。

 

 

Aさんの考えられる疾患

Aさんの考えられる疾患

今回Aさんは、テニス部に所属していて、転戦も多く休めない状況で痛みを発症しました。そこで一番考えられる疾患は、『外側上顆炎』です。バックハンドストロークでは、肘の外側への負担が強いです。そこで、今回Aさんには次の治療方法を提案させて頂きました。

 

 

外側上顆炎の施術

外側上顆炎の施術

外側上顆炎の場合は、筋肉付着部の痛みなので、手技(マッサージ)や電気療法が大切です。そこで下記のアプローチを提案しました。

 

  1. 電気療法
  2. 手技(マッサージ)
  3. エルボーバンド
  4. 練習の中止

 

筋肉付着部の炎症に対する治療は、電気療法をオススメします。筋肉(短橈側手根伸筋)に対しては繰り返しの負荷をうけていたので、ほとんどの方が硬くなっている傾向が強いです。そこで、入念なマッサージをすることで、筋肉付着部への負荷を軽減することかがあります。

日常生活では、手首をどうしても使うことが多いので、エルボーバンドの着用を勧めました。エルボーバンドをつけることで、付着部への負担を軽減するため、痛みも少なくなります。

 

 

 

そして、練習の中止を今回は提案しました。転戦したことで、短橈側手根伸筋への負担も強く、この先プロを目指しているとのことでした。テニス肘というのは、繰り返しの外力で発生する疲労性のケガです。これは、慢性的な痛みに移行しやすく、将来を考えると少しでも休んで完全に治して復帰して欲しかったからです。苦肉の選択ではありましたが、Aさんも受け入れてくれました。