朝起きたら寝違えて首が痛くて動かなくなった時の治療方法3選
首を捻ったらどうすれば良いですか?
首が動かなくて困っています。
このような声にお答えします。
本記事では、首を捻って痛みが強くなった時の悩み相談を紹介します。
本記事を読むと、首の痛みに関するお悩みをどう解決したか分かります。
首の痛み
首の痛みで悩んだことはありませんか?寝違えは、首痛の代表例ですが、多くの方がその解決方法に悩みを抱えています。
今回は、30代男性のお悩みを記事にしましたので、最後まで見て頂けたら嬉しいです。
Aさんの相談内容
今回の相談者は、30代会社員の男性です。
朝起きたら急に首の痛くなって、振り向けなくなりました。。どうしたら良いですか?
首の周囲は筋肉だけでな
く、神経や血管、自律神経が通っています。特に自律神経は乱れると、偏頭痛など様々な症状として現れます。そのため、首の痛みというのは注意が必要です。首周囲の疾患で考えらえるのは、寝違えや、むちうち損傷などが挙げられます。まずは、寝違えについて解説します。
寝違えとは
寝違えとは、急に首に力が加わった際に、痛みを訴えて、あらゆる方向の運動が制限されることを言います。特に捻じる動作は強く制限されるため、振り向くことが難しいです。痛みの場所は、首の後方に見られて、場合によっては、肩甲骨まで訴えるケースも少なくありません。その原因としては、筋肉であることが多いです。では、どんな筋肉が原因になるのでしょうか。
原因となる筋肉
寝違えで原因と考えられる筋肉は、下記の3つです。
大菱形筋
胸鎖乳突筋
起始:胸骨前面と鎖骨内側1/3
停止:乳様突起
神経:副神経
作用:頸部屈曲・側屈・伸展
上記の3つの筋肉いずれかが、緊張状態となり、痛みを訴えているケースが少なくありません。
しかし、痛みがあるからといって、冷やすことはしないでください。筋肉は、温めると柔らかくなります。お肉もそうですよね?寝違えの場合、筋肉が緊張しているので、冷やすと痛みが増強します。なので、なるべく温めてください。一般的なケガは冷やすのが良いですね。しかし、今回は原因が違うので注意が必要です。Aさんの症状は寝違えが一番当てはまりそうですが、首痛の疾患は他にも考えられるので、他の疾患も確認してみましょう。
むちうち損傷とは
むちうちと聞くと、交通事故を想像する方も多いのではないでしょうか。交通事故は、発生する原因の一つで、首にかかる過伸展、または過屈曲により起こる障害を言います。このむち打ち損傷にはいくつが分類があります。それが下記です。
- 頸椎捻挫型
- 根症状型
- 頸部交感神経症候群
- 脊髄症状型
上記4つに分類されています。
1.頸椎捻挫型
頸椎捻挫型は、むちうち損傷の大部分を占めていると言われ、寝違えとは異なり、時間がたってから症状が出現します。症状としては、寝違えに似ており、痛いや運動制限の他に、シビレ(感覚異常)や頭痛などを引き起こすこともあります。
2.根症状型
根症状型は、神経を圧迫することで発生します。神経を圧迫することから、シビレや筋力低下などを引き起こします。
3.頸部交感神経症候群
交感神経は、いわゆる自律神経のことを指します。自律神経の乱れと聞くと、頭痛やめまいなどを想像する方も多いのではなでしょうか。まさに、そのような症状が現れるのが頸部交感神経症候群です。
4.脊髄症状型
脊髄症状型は、両腕などにシビレや麻痺、筋力低下等を訴える疾患です。頸椎の脱臼骨折やOPLL(後縦靭帯骨化症)などで、脊髄神経の通り道を圧迫し引き起こします。
シビレを感じることはありませんね。ホッとしました。
頸部はあらゆるものが通っているので、すべてを寝違えととらえるのは危険です。このようにシビレや頭痛などの症状がないかチェックしたうえで、判断するのが良いですね。
Aさんに提案した寝違えの治療方法3選
Aさんの場合、急な外力による痛みであることと、症状が痛みと運動制限に限られていました。そのため、寝違えが最も疑われる疾患だったので、下記のアプローチを提案しました。
- 頸部カラー
- ホットパック
- 電気療法
寝違えの場合、とにかく首を動かすのが苦痛です。そのため、安静と温熱が重要なポイントです。頸椎カラーというのは、首に巻く固定で、従来は見た目も固定装具って感じでしたが、最近はオシャレなものも販売されています。
そして、ホットパックも欠かせないアイテムです。最近はUSB式のホットパックも販売されています。
最後は、電気療法です。首の筋肉は硬直しているので、電気刺激により痛みを緩和することが重要です。