
基本テーピングって何ですか?

速く綺麗に巻ければいいんじゃないの?
このような声にお答えします。
本記事では、誰も教えてくれなかった基本テーピングを紹介します。
本記事を読むと、誰も教えてくれなかった基本テーピング(足関節)7種類の意味が分かります。
テーピングとは
テーピングは、ホワイトテープのような非伸縮(伸びない)性のものとキネシオテープにような伸縮(伸びる)性のものがあります。トレーナーと言えば、テーピングと言われるくらい必要な技術の一つです。テーピングには基本があり、アスレティックトレーナーを目指すにあたっても、実技試験として導入されています。それでは基本テーピングについて説明します。
巻き方の7種類
基本テーピングには、巻き方の種類があります。全部で7種類ありますが、私もトレーナーを目指すために下記を練習しました。
しかし、今思うと、上記の方法は知っていても、一枚一枚の意味を理解していないと、機能的で速いテープは巻けませんし、教えてくれた事もありませんでした。そこで、今回は、私の考えるテーピングの意味を紹介します。
基本テーピング(足関節)
基本テーピングとは、足関節内反捻挫を想定して巻くテープを言います。
なので、内反がどういう動きなのか理解していないと巻くことはできません。
内反は分解すると、『底屈+内転+回外』という動きです。つまり、この3つの動きを制限するのが基本テーピングなんです。では、上記を理解した上で、次のステップに進みましょう。
1.アンダーラップ
皮膚を保護するテープです。例えば、皮膚が弱い人は、テーピングのノリで赤くなる方がいます。男性であれば毛深い方は、取る時に痛い思いをしますよね?そのため、アンダーラップを巻くんです。しかし、緩く巻くと、固定力が激減するため、一定の張力をもって巻き上げることが重要です。
2.アンカーテープ
アンカーテープは、最初と最後のテーピングです。つまり、アンカーを飛び出ることはありません。自分の巻くテーピングを確認してみてください。アンカーを超えていませんか?テーピングを綺麗に巻くという観点では、このポイントが大切なんです。巻かれる選手は、綺麗に巻ける人と、巻けない人どちらを選びますか?それが答えです。
3.スターアップ
足関節捻挫は靱帯の損傷なので、足関節が緩くなる傾向にあります。そのため、足関節をはめ込むイメージで巻くことが大切です。また、回外という動きに制限をかけたいので、内側から外側に向けてテープを巻くんです。
4.ホースシュー
ホースシューは、全部を埋めるテープと捉えている方が多いように感じます。これは大きな間違いです。足関節捻挫のリスクとして、内転がありました。この内転に制限をかけたいので、外側から内側に向けて巻くんです。
5.サーキュラー
テーピングがずれないように巻くテープです。例えば、スターアップはズレやすいので、3本巻いた後にサーキュラーを施します。
6.フィギュアエイト
底屈、内転、回外を制限するテープです。8の字を描くように巻くことからエイトと名付けれています。足底を通る位置が大切で、指先に近い程、底屈制限をかけることが出来ます。
7.ヒールロック
ヒールロックは、名前の通り、踵(カカト)を固定するテープです。特に、回外がリスクになるので、回内方向に誘導するテープとなっています。左右1本づつ巻くことから、張力のかけ方が重要になります。
まとめ
基本テーピングをマスターすれば、他のテープは綺麗に素早く巻くことが出来ます。たまに、こんな声を耳にします。
『現場で使わないから練習しません。』
これは大きな間違いです。基本テーピングに大きなこだわりがないから、こういう声があがります。基本テーピングは、切り方や巻き方、すべてのノウハウが詰まっています。ただ巻ければ良いというテーピングではないんです。私は、現場に行きたい学生こそ、基本テーピングをもっと深く理解しマスターして欲しいと願っています。